【男子中学生向け】身長はまだ伸びるか調べる方法&各学年の平均身長まとめ&伸ばし方解説

同年代の他の子よりも身長の伸びが遅い、同年代の平均身長より小さい、身長が小さいとスポーツで不利になる…etc。成長が遅めの男子中学生には多くの悩みが付き物です。

成長期と重なるこの時期は身体的・精神的にも飛躍的に成長し、体の構造が一変します。他人との成長スピードやタイミングに違いがあり、不安になってしまうのも当然でしょう。

ここでは、それらの不安を払しょくするために同年代の平均身長を参考にし、「あなたの身長はまだ伸びるのか?」、「身長を伸ばす方法」を解説したいと思います。

 

男子中学生の学年別(年齢別)平均身長

学年(年齢)(男子の)平均身長発育量
中学1年(満12歳)152.8cm7.3
中学2年(満13歳)160.0cm 5.4
中学3年(満14歳)165.4cm3.0
令和元年度 学校保健統計

上の表は文科省が公表した「令和元年度 学校保健統計」の1部を分かりやすくまとめたものです。国の機関が全国の中学生を対象に集計&公表しているので正確な数字です。

上の表をみると中学1年時には1年間という短期間で平均7~8cmほど伸びていることが分かります。同年代の女子は成長期が終わり始め、だいたいこの時期に男子の下克上が始まります。

しかし、これはあくまでも平均身長なので単純に自分の身長と比較してはいけません。

人の成長は個人差があり成長期のタイミングやスピードは人それぞれです。例えば、小学生で160㎝を超えている人や中学生でも140㎝代の人がいるなど十人十色です。一番重要なのは「今の身長」ではなく「大人になった時の身長」です。

実際に私は成長期のタイミングが遅めで中1の時背の順で前から4番目でしたが、中2後半から伸び始め、中学を卒業時には170㎝を超え背の順の後ろのほうになりました。

 

高校生の平均身長を調べたい方は↓の記事へ

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身長はまだ伸びるのか調べる方法

 

身長を調べる方法はあるのか?

身長がまだ伸びるか調べる方法はずばり…

骨端線を調べる

です。骨端線とは骨の両端に存在するコラーゲンが成分の軟骨の部分のことを言います。ここから成長軟骨が分泌され骨が伸び、身長が伸びます。この骨端線は成長期を過ぎると閉じてしまうため、骨端線を調べるとまだ成長するのか?ということが判断できます。

骨端線が閉じているかを判断するのは現状、病院でのレントゲン撮影しか方法はありません。骨端線はレントゲンには簡単に映るのでケガなどをして機会があったら先生に聞いてみるといいと思います。(保険は効かないがケガをしていなくても撮ってもらうことはできる)

骨端線が閉まるのは平均で18歳の時で、だいたい高校卒業時ぐらいです。しかしごく稀に中学生で閉まってしまう人もいるのであまりにも身長が伸びなかったら調べてもいいかもしれません。(友達に中学2年で骨端線が閉まってしまった人がいました。)

骨端線が存在する限りまだまだ伸びる可能性があります。

 

 

【男子中学生向け】身長の伸ばし方解説&将来の身長はどのように決まるのか

成長期と重なる中学生年代は身長がグンと伸びる大変重要な期間です。この期間にどれだけ身長を伸ばせるかで将来の身長に大きな差が出ます。

身長を伸ばす方法を解説する前に大人になった時の身長はだいたいどのように決まるのかを説明したいと思います。大人になった時の身長は大きく分けると2つの要素で決定します。

それは、「遺伝」「生活習慣」です。

 

遺伝と身長の関係

「身長と遺伝は関係あるのか?」、「親が低身長だと自分も低身長なのか」など身長と遺伝との関係性には多くの疑問があります。

確かな証拠はありませんが遺伝と身長はかなり深い関係にあると思います。例えば低身長の親同士の子が高身長になることはまずなく、反対に高身長同士の親の子が低身長になることはないでしょう。

「遺伝は身長に90%以上影響している」という研究もあれば「遺伝が与える身長への影響は30%以下だ」という1説もあるため、未だによくわかっていません。

 

ここである有名な式を紹介します。

◦男の身長=(父親の身長+母親の身長+13)÷2+2

※父親と母親の身長は一番高かった時の値を代入してください。

この式の答えが将来のだいたいの身長です。この答えにまだ身長が届いていない場合はまだまだ伸びる可能性があります。

 

 

生活習慣と身長との関係

身長と生活習慣には深い関係があり、生活習慣が乱れると身長の伸びが低くなる可能性があります。小さいころから生活習慣が乱れていると同年代の他の子よりも早く成長期が始まり、通常よりもすぐに終わってしまうこと(成長期は通常5年ぐらいだが、乱れていると2年ほどで終わることがある)があり身長が伸びにくくなってしまいます。

遺伝は自分では変えられないため身長を伸ばすためにはできるだけ生活習慣を正すしか方法はありません。

生活習慣の中でも特に重要なのが睡眠・食事・運動です。

 

睡眠によって成長ホルモンを分泌する

身長は主に寝ているとき(夜間)に伸びます。それは睡眠中に分泌される成長ホルモンと関係があります。「10時に寝ないと成長ホルモンが分泌されない」、「一日9時間寝ないとだめ」という情報がありますが正確ではありません。

成長ホルモンは眠りの質、長さ、深さの3つの条件がそろうと多く分泌されることが分かっています。

どんなに多くの時間を寝ていても眠りの質が悪いと成長ホルモンは分泌されません。例えば、身体的・精神的にダメージを受けている状態や布団以外の堅い場所で寝ているなどストレスを抱えたまま寝ると成長ホルモンは分泌されません。

 

多くの人が間違っていることですが成長ホルモンは寝ているときずっと分泌されているわけではありまん。成長ホルモンは寝た時間関係なく、寝てから3時間以内に分泌されることが分かっています。

よって身長を伸ばすために「睡眠時間9時間」や「10時に寝る」は不正確です。

  

また、身長を伸ばすためには睡眠の深さも重要です。成長ホルモンは寝てから90分後のノンレム睡眠時(脳非活性時)に一番多く分泌るされることが分かっています。

この時間に浅い睡眠をしてしまうと成長ホルモンが分泌されにくくなってしまいます。睡眠の質を上げできるだけ深い睡眠をするようにしましょう。

 

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食事によって栄養を取る

成長期はご飯大盛&おかず大盛など自然に食べる量が増えますよね。それはなぜか?というと日中・夜間ともに成長期中は多くのエネルギーを使っているからです。

身長を伸ばすためには食事によってバランスよくとる必要があります。タンパク質・脂質・炭水化物の3大栄養素にビタミン・ミネラルを加えた5大栄養素を欠かさずにとることが大切です。

中学生の年代は無意識のうちにご飯やパスタ、パンなどの炭水化物を他の栄養素より多くとってしまうことが多いので、意識的に野菜などを摂取しましょう。

昼食・夕食はもちろん大事ですが、それ以上に大切なのは朝食です。寝ている間は意外と多くのエネルギーが使われていて体が消耗しています。そこに朝食を抜くと栄養失調気味になってしまう場合があります。

 

また運動などによって不足してしまっている栄養はサプリメントやプロテインなどで補うといいかもしれません。

 

 

運動と身長の関係

基本的に身長は「運動をして骨に負荷をかける→栄養を取る→睡眠→運動」の繰り返しで少しずつ伸びていきます。適度な運動をすることで効率的に身長を伸ばすことができるかもしれません。

また運動の後の適切なストレッチやアイシングなどで筋肉の緊張が解け、成長を促してくれるかもしれません。

過度な運動は常に体が緊張状態になってしまうことで身長の伸びを一時的に止めてしまう可能性があります。週3~4の運動はむしろしたほうがいいと思いますが、週6以上の過度な運動は避けたほうが良いでしょう。

 

身長を伸ばすためにはバスケやバレーのように骨に対して縦方向の負荷をかけることが効率的とされています。ジャンプやランニングを意識的に実施すれば伸びるかもしれません。

おススメは縄跳びです。

 

筋トレをしすぎると身長が伸びなくなる!?

体操選手などの筋肉質な人に低身長の人が多いことから「成長期に筋トレをしすぎると身長が伸びなくなる」という説があります。

筋トレと身長は関係があるのか?ということについては以下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてみてください。

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最後に

身長を伸ばすためには規則正しい睡眠・食事・運動をしながら我慢強く待つことです。忘れたころに伸びていると思うので、気長にのんびり待ちましょう。