社会で活躍するためにはリーダーシップよりフォロワーシップを鍛えるべき多くの理由

  • 2020-04-20
  • 2020-04-20
  • 雑記
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インターネットが発達し人と人との繋がりがたやすくなった今日。会社、学校、研究職など多くの界隈の成功には他人と行動を共にして力を合わせることが必須となっています。

そのためにはグループを個々の長所を生かし効率よく的確に統率する人、いわゆるリーダー的な存在が必要で、海外の教育に習い今日の日本の教育はリーダシップを育てることを目的としたカリキュラムが組まれつつあります。

しかし人を使う能力(リーダーシップ)を身に着けただけでは社会では生き残ってはいけません。重要なのはリーダーシップを鍛える前に人に使われる能力(フォロワーシップ)を鍛えることです。

 

リーダーシップとは

リーダーシップとはグループを統率・監督する能力、個々の長所を効率よく使う能力、人の意欲を上げる能力、課題や仕事の問題点を瞬時に判断し道順を示す能力などのことです。

これらの能力は社会で大変重宝され多くの場所で活躍することができます。海外の教育ではグループディスカッションなどに力を入れていて小さいころから能力を伸ばしています。

リーダーシップは国語・数学などの勉強では身に着くことはなく、主に人間との関係性の中で身に着けることができます。リーダーシップ能力が一番身に着くのは幼少期で、友人との遊びの中で自然に身に付きます。

人をまとめるには人から信頼されることが確実でしょう。そのためには他人にはない発想力・行動力、グループの安定性に重要なリーダー個人の精神の安定さ、老若男女・上司・後輩などの懐に入るコミュニケーション能力、大きな責任を伴う決断力が必要です。

 

フォロワーシップの重要性

フォロワーシップとは組織の課題目標達成のためにリーダーの支援、組織への忠実な貢献を指します。しかしここで重要なのが、受動的に動くのではなく能動的に動かないといけないことです。

「リーダーの支援=リーダーに絶対服従」ではありません。リーダーが間違った決断をした場合には課題目標達成のためにフォロワーが自律的に動きリーダーに間違いを指摘し直さなければなりません。

フォロワーには仕事をすばやく片付ける能力、正確な命令を聞き分ける能力、自律的に行動する能力が常に求められます。フォロワーの尽力こそが組織の発展の近道でしょう。

このフォロワーシップの能力は成果主義である海外ではそれほど評価はされません。しかし年功序列&終身雇用である日本社会では絶大な効果が発揮され評価も伸びる可能性があります。

ある随筆では「誰もがリーダーになりたがる組織は衰退する」というような事が書かれています。私はそこまで衰退はしないと思いますが、反対に賢いフォロワーがいることで組織の発展につながるのは事実でしょう。

 

フォロワーシップは全員身に着ける必要がある

「私は課長・部長を目指していて人を使う立場だからリーダーシップだけを鍛えればいい」と思っている人はいませんか?しかしそれは間違いで、フォロワーシップはすべての人が身に着けるべき能力です。

課長・部長は中間職と呼ばれ下の者を効率よく使う能力(リーダーシップ)と上からの課題を解決する能力(フォロワーシップ)の二つの能力が必要になります。リーダーシップだけを鍛え、フォロワーシップを疎かにすれば上からの評価は一生上がることはないでしょう。

またリーダーになるためにはフォロワーの苦労や不安を理解しなければなりません。どうしたらフォロワーが課題に対する意欲を上げるのか、フォロワー同士の関係性などをフォロワーシップを学ぶ上で理解することができます。

有能なリーダーと有能なフォロワーのどちらにもなれる人材が今日の日本の社会では必要とされています。