暑い時期のスポーツは脱水症状、熱中症などの危険と常に隣り合わせで、毎年多くの人が病院に搬送されています。灼熱の中のスポーツの危険性は他にもあり、その代表的なのが人工芝での足裏の火傷です。
一般に真夏の人工芝は熱を持つことがあり、足裏の皮が赤くなる・剥けるなど多くのサッカープレイヤーたちを傷つけています。
そこで夏に役立つ「人工芝の熱から足裏を守る方法」をできるだけ細かく紹介したいと思います。
なぜ夏の人工芝は熱くなるのか?
炎天下の人工芝の表面温度は70度前後になる場合もあり、かなり危険なフィールドです。ちなみに海などにある砂浜の表面温度は60度前後なのでいかに人工芝が熱いかが分かります。
「そもそもなぜ人工芝は熱くなるのか?」それは人工芝には熱を吸収する・熱を保存するという2つの性質があるためです。
炎天下に人工芝を設置すると短時間で表面温度が上がります。水を撒くと一気に温度が下がりますが、30分ほどですぐに乾いて再び温度が上がり始めます。また太陽光以外にもスポーツをすると靴と足&靴と芝との摩擦熱も発生するため余計に足裏に熱が溜まります。
熱から足裏を守る方法
人工芝の熱から足裏を守る方法を何個か紹介したいと思います。人工芝の熱は本当に厄介でこれらの対処法を実践しても改善されない可能性があります。一通り試してみてください。
人工芝用のスパイク・トレシューに変える
人工芝は土や天然芝のグラウンドよりも手入れが楽で多くの場所で導入が始まっています。人工芝は他の種類のグラウンドと比べストップしやすい、切り返しがしやすいという特徴があります。
そのストップ時の摩擦が熱となって足にダメージを負わせている可能性があります。その点、人工芝用のスパイク(トレシュー)は止まりやすさが調整されていて摩擦が発生しにくくなっています。
その他にも人工芝用のスパイクにはケガをしにくいなど重要な機能があるので人工芝が復旧している今、一足は持っていら方が良いと思います。
また、風通しのよいスパイクを選ぶ・熱がこもる黒色よりも熱を逃がす白色系のスパイクを選ぶなど自分の目的に合っているスパイクを選びましょう。
スパイク・ソックスを脱ぐ&インソールを外す
スパイクやソックス・インソールに溜まっている熱気を取ることが重要です。練習の休憩中、試合のハーフタイムなど少しでも時間があったらすばやく脱ぎ、インソールを靴から外し風に当ててください。
靴の表面に水をかけても靴内部の温度は変わりません。靴を脱いで靴の中に水や氷などの冷たいものを入れてみるのも良いかもしれません。(足を氷水で冷やすことができたら完璧)
風通しの良いインソールや靴下も発売されているので試してみましょう。
足裏冷却スプレーを使う
スポーツショップに行くと上のような商品が必ず並んでいます。瞬間的に靴が冷却されるので時間を取られることがなく靴の中が快適になります。
ただ冷却効果は持続せず30分ほど時間がたつと再び足裏が熱くなります。こまめに足にかけるといいかもしれません。かなり有能なものなのでスポーツをやっている人はカバンの中に1つ入れておくといいかもしれません。