【理系大学】指定校推薦で受験に合格したら入学するまでにするべきこと

大学受験合格おめでとうございます。世間では「受験への逃げ」や「ずる入試」と揶揄されることのある指定校受験ですが、大学へ入学してしまえばそんなことは関係ありません。一般組・指定校組関係なく大学前期の期末試験で理系大学の恐ろしさを思い知ることになります。それでも計画性の高い人は「一般組についていないのではないか」と不安になっているかもしれません。そこで、指定校組の不安を取り除くために、理系大学入学までにしておきたい勉強や準備を列挙していくのでよかったら実行してみてください。

勉強編

一般組に追いつくために共通テストや赤本などの勉強をしようと考えると思いますが、ここで一つ言えるのが、一般受験組と同じ勉強をしなくていいということです。

大学に入ると高校までの勉強は一旦リセットされ、一から定義や性質を確認していくことになります。入学前に勉強しすぎても、「大学で使わないじゃん」と少し後悔することになるかもしれません。ただ、最低限の準備をしておかないと思わぬところでおいていかれるかも。下のリストは私が大学生活を過ごしてきた中で勉強しておいて良かったこと・しといたほうが良かったことリストです。

  • 微分積分
  • 単純計算
  • 各学科の専門科目
  • 証明問題
  • 英語

以下で詳しく説明します。

微分・積分

指定校組と一般組でもっとも差が出るのは微積の計算です。小学校から高校までの長い勉強期間はすべて大学で微分積分を使うためのものだと思っても過言ではありません。大学の数学や物理は微積の計算が必須のため、早く正確に計算できなければすぐにおいていかれることになります。ただし、複雑で難しく発想が必要な問題(ヨビ○リが出しているような)は勉強する必要はありません。青チャートのコンパス3・4あたりまでの計算(置換積分・部分積分など)を素早く正確にできれば問題ないでしょう。微分・積分の文章題はまったくやる必要はありません。

単純計算

上の微分・積分に被るところもありますが、微積以外の単純計算も素早く計算できるようにしておいたほうが良いです。大学数学では新たに線形代数という分野が追加され、一般組・指定校組に関わらず1から勉強することになります。1・2年生で習う線形代数では微積などの複雑な計算はほとんど出ませんが、足し算、引き算、因数分解、連立方程式、分数同士の四則演算などの中学生レベルの計算が膨大に使われます。時間と勝負してきた一般受験組は計算の鬼なので比較的早く慣れていくので、指定校組がおいていかれるとしたら計算スピードの差でしょう。

各学科の専門科目

大学の授業は足並みをそろえるために全員で1から勉強することがほとんどですが、学科の専門科目に関してはある程度の前提知識を求めることがあります。私の専門は情報・統計などですが高校で確率の勉強を全くしていていなかったためかなり苦労しました。また、センター試験から入学してきた頭のいい友人でもプログラミングを全く触ったことがなったためPC方面でかなり苦戦していました。大学の学科のHPを確認し、どのような必修・専門科目があるのかを把握しておきましょう。

経験談として、私は専門科目外ににも関わらず物理を名門の森まで勉強しましたがまったくの無意味でした(笑)。物理・化学が専門科目外の場合はどちらか一つを学校教科書レベルくらいまでできていれば問題ないです。

証明問題

大学の講義では定義→証明→性質→証明とあらゆる場面で証明することを求められます。高校までの勉強ではガッツリ証明を求められるとは少ないので混乱する人も多いでしょう。高校でもある程度ならう必要条件・十分条件、背理法などの証明手順をしっかり理解し、高校の教科書でどのような道順で証明が進められているかを理解できるようになれば後々楽になると思います。興味がある人は純手流・逆手流をマスターしてみてください(偏差値60前後におすすめ)。

英語

英語も指定校組と一般組では顕著に能力の差が出ます。ただ安心してほしいのが、理系大学の英語の授業は高校の英語も簡単なことが多いです。私は英語が大の苦手ですが、高校1年生レベルから授業が開始されたので助かりました。ジーマーチなどの文系を含む総合大学では英語のレベルは上がってしまうかもしれません。どちらの場合でも英検2級程度をとれる実力をつけたら安心です。

おすすめの勉強法はTOEICの勉強です。大学入学以降は英検はほとんど使うことがなくなり、大学入学・就職時・昇級条件などこの先では常にTOEICの点数が要求されます。英検とは傾向が違うので指定校入学の利点を生かして早い時期からTOEICの勉強をするのがおすすめです。

また大学の英語はネイティブの先生が担当することもあるためリスニングの勉強をするといいかもしれません。

その他編

散々勉強のことについて語ってきましたが、オーバーワークは厳禁です。最悪大学入学まで遊びまくっても大学できちんと勉強すればおいていかれることは少ないでしょう。入学したらいやでも勉強することになるので今のうちに部活や趣味に没頭するのもいいかもしれません。以下のリストは勉強以外で習得しとくと便利なことです。人によっては勉強するよりも以下のことを優先して実行したほうがいい場合もあるでしょう。

  • PC関連
  • Excel・Word
  • 車の免許
  • バイト

PC

昨今のコロナ流行に伴い大学のほとんどでオンライン化が進められました。今では授業・出席管理・提出物など全てオンラインで済ませる講義も少なくありません。自分が作った文章がどこのファイルに保存されているのか、クラウドやWi-Fiとは何かなどPCに関する基本的な知識は必ず身に着けておくようにしましょう。大学の提出物は遅れたらどんな理由でも受け取ってもらえません。PC操作の不手際による留年などを確実に回避するために大学のノートパソコンを買い次第ストレスなく使えるようにしときましょう。

余談ですが、理系大学でMacを使うと後々めっちゃ苦労します。Windowsで重量が軽い物(ある程度高価でも)をお勧めします。

Excel・Word

Excel・Wordは実験や提出物などあらゆる場面で使います。特にExcelは恩恵が大きく、例えば物理実験で最小2乗法を行う際に手計算の何十倍も早く計算結果を出力してくれます。基本的な関数やグラフの編集方法・操作方法を学んでおくと後々楽になります。必修で実験科目が指定されている場合、Excelの習得は微積の習得の次くらいに優先的に勉強しておいたほうが良いです。

車の免許

理系大学に入学するとまとまった時間は夏休みや春休みしか取れません。貴重な休みの期間を免許取得でまるまる費やしてしまうのはもったいないです。大学入学前の今のうちに免許を取得すると後々いろいろ便利になります。免許は大学卒業後も必ず必要になってくるので取っておいて損はないでしょう。どうせなら親が金を出してくれる可能性があるうちに,,,。

↓以下のサイトがメジャーでおすすめです。

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バイト

お金を稼いどいて損はありません。高校でバイトが禁止されていないならバイトを経験しとくのもいいと思います。しかし、理系大学で最初からバイトと勉学を両立すると知らぬ間に消えていく人が多くいます。大学入学までにバイトが苦にならない程度まで慣れておくか、入学を機に一旦バイトをやめとくなど対策しておいたほうが良いでしょう。

最後に

理系大学は入ってからが本番です。出席などをさぼっていると入学形態に関わらずすぐにおいていかれてしまいます(授業さえ出ていたらほぼ大丈夫)。課題や過去問を見せ合える友達や先輩との交流も作っておくとよいでしょう。早く進路が決まるという指定校推薦組の利点を生かして苦のないキャンパスライフを手に入れましょう!